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日本人は年が改まると何か新しい誓いを起てたりします。 私もカナダに住んではいるものの日本人ですので、今年からブログを書いてみようと思い立ち、新しいページを作ってみました。 主に投資に関してですが、新たに気付いた事など、勝手に呟いて残しておこうと思っています。 当然の事ながら、完全な資料に基いたお話ではありませんので、投資のヒント位に留めて置いて頂ければ丁度良いかと思います。 あくまでも投資のご判断は自己責任でお願いします。 また、このウェブサイトの方針として、「出来るだけ英語と日本語の情報提供」を目指しておりますので、不定期のブログとなる事を予めお断りしておきます。 もし、何かご批判やコメントが有りましたら、こちらからお願いします。 他人(ひと) の意見は何時も役に立ちます。 |
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【1】 金利の動向を知ること 「各国の政策金利一覧」 (資料; クルーク)
最初から少々取っ付きにくいですが、上のリンクから各国中央銀行の政策金利一覧を見て下さい。 この表から各国の経済状況のおおよそが想像できます。 投資を考えるとすると、つまり国債を買うとすると、ブラジル、南ア、メキシコ あたりが良さそうです。 100万円の国債が一年後に 106万円位の価値となると予想できます。 30年程前に、日本も 10% の金利が付く時代がありました。 遠い昔のようで、もう二度とそのような時代はやって来ません。 こうした国々では、金利が高い訳ですから、経済はややインフレ気味ですが、高い金利を求めて海外から資金が入って来ますので、経済は概して上手く回転しており、発展途上だと言えます。
ただ高ければ良いとは言えません。 欧米には巨額の投資・投機資金があり、こうした資金が、高い金利の国には既に大量に入っており、政策いかんによって機敏に動きますので、引き上げ方も敏速で、時々新興国では金融危機が起きます。 個人投資家はこうした国々について概略しか分かりませんので、良く知っている国に投資をすべきです。 日本人に比較的良く理解出来るのは、ブラジルくらいでしょうか。 2008年のリーマン・ショックまでは、オーストラリア国債が良く知られていました。 現在、先進国の国債は全く魅力がありません。
「ブラジルの経済」 (資料; ウィキペディア)
【2】 世界経済の流れを掴むこと 「世界経済」 (資料; ウォール・ストリート・ジャーナル 日本版)
言葉では簡単ですが、説明するとなると数冊の本になるでしょうし、書店にも数多くの本が並んでいます。 大事なことは、ニュースの裏にある「事情」であり、「理由」です。 これを自分の頭で考え、理解できるようになれば投資は簡単かもしれません。 ただし、評論家や分析者は投資家ではありません。 実際に自分のお金を投資できる人が、投資家であり、資金力・決断力を要求されます。 上記のウォール・ストリート・ジャーナルや「ロイター」で沢山のニュースを日本語で読めますが、「何故、こうしたニュースが出てくるのか?」を考えるようにすることが大事なことです。 何度も「私のブログ」でも取り上げていますが、世界の政治・経済の原動力が米国から中国へと移り始めていることが世界経済の動きの底流にあることを認識することは最低限必要です。
「攻守逆転 債権握る中国が米に注文、米は気配り」 (資料; 朝日新聞)
【3】 市場の動きを知る 「海外マーケット」 (資料; ウォール・ストリート・ジャーナル 日本版)
日本に居る方には失礼ですが、日経平均には頼らない方が良いでしょう。 むしろ「東証単純平均」の方が日本の実情に合っていると思えますし、日本経済のじり貧傾向 (1990年より一貫して下げ続けています) を良く示しています。 かく言う私も、日本に居るときは日経平均を良く見ていました。 ですから、日経平均を見る場合は、世界の株式指標を見て、その内の一つとして見ることが大事です。 つまり、日本を中心として世界を見るのではなく、世界各国の経済事情や、市場の動向が日本の市場を動かしていることを良く認識することが大事だと言うことです。
「市場の影響」ということで、単純な流れを考えると、中国やインドなどの新興国での「需要の動き」が原動力となり、そのために何が必要かということで、各国の市場が動くというのが単純な流れです。 そして、この流れは「商品市場」の動きに直接現れてきます。 その結果として、其処でのプレーヤーの中から元気が良く、将来性のある業界や会社が「株式市場」で買われていると考えれば分かり易いはずです。 結果として、日本企業の多くが圏外に去り、米国や欧州企業の多くも外れてしまいます。 従って勢いがあるのは、新興国や資源国の企業群となる訳です。 現在は、株式市場よりも商品市場の方が経済の動きを捉えやすく、その動きを知った上で株式市場を見、投資をすることが大事な時代となっています。
| 各国の株式指標の比較 (5年) |
|---|
ボベスパ (ブラジル) / ハンセン (HK) / SP500 (米国)![]() |
TSX (カナダ) / 日経225 (日本) / SP500 (米国)![]() |
| (2010年1月15日現在 / チャートをクリックすると現在の比較チャートが見られます) |
ここで、カナダ TSX の動きが米国や日本よりも良いことに注目すべきです。 上述した如く、新興国の動きが良いことは分かり易いですが、その需要に裏打ちされて資源国であるカナダは他の先進国よりも動きが良いという結果を表しています。 現在の世界の経済構造が変わらない限り、カナダを始めとする資源国はその恩恵にあずかることとなります。 先進国の株式指標は、2009年は良い結果を見せましたが、あくまでもリーマン・ショック以来の低金利政策・景気刺激策がもたらしたものであり、本来の姿ではありません。 従って、本来の姿に戻るために金利を戻していく作業が待っておりますので景気回復は単純なものとはなりません。
「投資の基本方針」でも取り上げていますが、第一に新興国、そしてその需要に後押しされて資源国が潤い、先進国 (カナダを除く) にとっては道のりは遠いということです。 【1】で述べた金利を先進国、特に米国が上げるとき、市場は大きく調整することとなるでしょう。
「カナダの経済」 (資料; ウィキペディア)
| 各国の株式指標の比較 (1年) | ||
|---|---|---|
| ボベスパ (ブラジル) |
ハンセン (HK) |
SP500 (米国) |
| TSX (カナダ) |
日経225 (日本) |
センセックス (インド) |
| (チャートをクリックすると、5年のパフォーマンス・チャートが見られます) | ||
【4】 分からないものには投資をしない 「マネー」 (資料; ロイター)
上述の通り、どの国に投資をすれば良いかは、かなり単純だと思えます。 さて、具体的にどのような商品に投資をするか? 新興国の国債、資源国の通貨など考えられますが、一般的には「投資信託」が良く知られていますし、国別に投資をすることが可能であり、種類も豊富です。 ただし手数料が高いことが問題です。 もう少し手軽な商品として「ETF」があります。 「上場投資信託」という言葉通り、上場していますので、株式と同様に売買が可能であり、手数料もその分安くなります。 現在は ETF の種類もかなり豊富となり、国別、業種別に投資をすることも可能となってきております。
2009年に大きな注目を集めた「金」も、ETF で投資することが可能であり、原油など、他の商品も ETF を通じて投資をすることができます。 昨年 「金」が注目されたのは、先進国の金利が極端に下がり、米国経済と共に、米ドルの価値が不安定になったからです。 世界の経済不安の裏返しということですから、先進国の金利が上昇するまで「金」は注目を集めます。 他にも外為市場、商品市場、先物市場、不動産市場などにいろいろな投資商品がありますが、一般的には投資信託、ETF、株式が理解し易いと思われますので、ここでも取り上げています。 大切な自己資金ですので、自分が理解できない商品には投資をしないことが鉄則です。
上で述べた理由から、3 種類の ETF を選び、以下でパフォーマンスを比較しています。 新興国と、鉱物資源、そしてカナダのオイルサンドです。
| ETF パフォーマンスの比較 (5年) |
|---|
Oil Sands (CLO.TO) / BRIC (CBQ.TO) / Global Mining (CMW.TO)![]() |
| (2010年1月15日現在 / チャートをクリックすると現在の比較チャートが見られます) |
| ETF パフォーマンスの比較 (1年) | ||
|---|---|---|
| Claymore Oil Sands (CLO.TO) |
Claymore BRIC (CBQ.TO) |
Claymore Global Mining (CMW.TO) |
| (チャートをクリックすると、5年のパフォーマンス・チャートが見られます) | ||
便宜上、すべてトロント株式市場に上場の ETF を選んでいますが、現在米国には数百種の ETF があり、EU や日本でも同種の ETF に手軽に投資ができます。 同様に投資信託も各金融機関を通じて同種の投資信託に投資をすることが可能です。 上の比較チャートから、新興国の発展が鉱物資源や原油の需要を引き出していることが分かります。
【5】 タイミングを掴む 「マーケットデータ」 (資料; ウォール・ストリート・ジャーナル 日本版)
これが一番難しい問題です。 悪いタイミングで投資をしてしまうと、かなりの長期間、買値を下回ってしまうことも大いにあり得ます。 投資にギャンブル性が付きまとう所以です。 著名アナリストが年初に今年の展望や、年末の価格予想などを述べたりしますが、殆ど外れてしまうのが通常です。 市場の動きを短期間でも正確に予測することなどは不可能ですので、我々個人投資家に残された道は「長期投資」です。 長期間で見ると、多少の上がり下がりがあっても、テーマを間違えていなければ、かなりな収益を得ることは大いに可能です。
ウォーレン・バフェットのように超長期で保有する人は、どの時点で買っても良い訳ですが、何年間かで利益を得たいと考えるならば、安値で買って、高値で売ることが基本原則で、これを確実に実行できれば、一流投資家です。 では、安値をどう判断するか、つまり、その後に上昇する時点・値段をどう判断するかが非常に難しく、他人任せではいけません。 必ず、自分で判断する必要があります。

(S&P/TSX Composite Index: source; BigCharts.com / チャートをクリックすると現在のチャートが見られます)
これは、トロント株式市場の TSX 株式指標の過去 40 年間の動きを示したチャートです。 2000年に投資を行った場合、2003年まで待たなければ、回復が始まらなかったことが分かりますし、2003年に投資を行った人は、2008年には大きな利益を上げられたことも分かります。 2008年にリーマン・ショックで暴落しており、現在はその下落分の半分を戻してきたことが見て取れます。 問題は、現在の時点を安いと捉えるか、高いと捉えるかで、将来のパフォーマンスが全く違ってきます。 高いと捉えるならば、現在は「待ち、もしくは、売り」ですが、安いと捉える人は「買い実行」するでしょう。 これが正確に判断できるならば、一流の投資家と言えます。
私には判断できませんが、この時点からの投資は控えます。 私が判断できる安値とは、チャートにある「10年・長期移動平均線 (赤色)」付近にあるときが安値であると理解しています。 上のチャートで過去 3 回、この赤色の線の所で反転、上昇しています。 ですから、現在のスタンスは「待ち」であり、この赤線の付近に下げてくる時期を待っております。
下のチャートは、上で選択した「Claymore BRIC ETF」のこれまでの値動きですが、上場してからまだ 3 年しか経っていないために、長期移動平均線が描けない状況ですので、参考のためにトロントの TSX 指標を取り上げて説明しています。 基本的には、TSX や他の主要国の株式指標と近い動きをしますので、売買のタイミングはTSX 指標と同様に捉えられます。

(Claymore BRIC ETF: source; BigCharts.com / チャートをクリックすると現在のチャートが見られます)
これ以外にも投資のために、いろいろな分析法が研究、開発されていますが、基本的にはこれだけでも十分に判断できます。 しかしながら、いろいろな分析法を知っておくことも理解を深める意味で大切です。
【6】 個別テーマによる投資 「ロイター特集、など」 (資料; ロイター)
毎日ニュースを読んでいますと、時々ハッとすることがあります。 つい最近のことですが、「中国の自動車販売台数、世界一に 09年」という記事を読みました。 つまり、中国の自動車産業に投資をすれば、長期で、かなりなリターンを期待できる、と考える思考過程が大切です。 「風が吹くと桶屋が儲かる」の理屈です。 調べて見ますと、直ぐに 3 社程が香港市場に上場していることが分かります。 こうして自分の興味や理解できるテーマから投資の対象を見つけ、追跡して行くことで大きな投資の機会を得ることができます。
| 中国の自動車会社のチャート (1年; 香港市場) | ||
|---|---|---|
| Denway Motors (0203.HK) |
Dongfeng Group (0489.HK) |
BYD Company (1211.HK) |
| (チャートをクリックすると、5年のパフォーマンス・チャートが見られます) | ||
自動車産業に投資をすることは、とても身近で理解し易いテーマだと思えますし、上記の項目にも合致しています。
もう一つ、投資を行う上で、知っておくべきことがあります。 それは金融機関に投資をすることです。 日本の金融機関に投資をしようと思う方はもはやいないと思いますし、現在は米国金融機関も同様です。 ところが、中国の金融機関には投資をする価値があります。 経済が好調な国、発展している国、世界経済の原動力となっているような国では、必ず金融機関が繁栄しています。 米国金融機関が地に落ちた現在では、中国の金融機関がいずれとって変わる時代がやって来るものと想像できます。 国の繁栄や、経済の発展に金融機関、特に銀行は欠かせない存在です。
| 中国の銀行のチャート (1年; 香港市場) | ||
|---|---|---|
| 東亜銀行 (0023.HK) |
ハンセン銀行 (0011.HK) |
HSBC (0005.HK) |
| (チャートをクリックすると、5年のパフォーマンス・チャートが見られます) | ||
銀行も自動車産業同様に理解しやすく、とても身近な投資テーマです。 他にも、中国やインドの人口が 10 億人単位であることから、「農産物」も投資テーマとなりますし、カナダや米国、オーストラリアなどがメリットを受けるでしょう。
「中国株式市場情報」 (資料; サーチナ)
【7】 フォロー・アップ 「ポートフォリオ」 (資料; Yahoo! Finance, Canada)
「買ったら忘れろ」という言葉がありますが、忘れるくらい長期間保有していると、思い出した頃には大きな利益になっているという教えです。 昔の考え方としては良いですが、現代では少なくとも毎週は自分の保有株やETF の時価をチェックし、その変動幅について知っておくことは最低限必要な作業です。 Yahoo! や、取引先証券会社のサイト、その他の金融関連サイトで、無料で自分のポートフォリオを登録できますので、売買手数料を差し引いた金額で時価総額が分かるようにしておくと、機敏な行動が取れるので便利です。
投資を始めると、急に世界経済の動きに敏感になり、興味を持つようになりますので、とても良いことです。 無理をせず、余裕資金で楽しい投資を心がければ、「頭脳ゲーム」として、一生付き合って行くことができるでしょう。
[2010年1月15日]
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