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2008年の市場動向については、誰も語りたがらないのではないでしょうか、コモディティー市場についてさえもです。 それだけ2008年は不確実であり、変動性の大きな年であろうからです。 あえて一つだけ言わせてもらえば、アメリカは過去の数年間、つまりブッシュ政権の間に、世界経済の牽引役を非常に上手くBRICs諸国とその他の新興諸国に渡す事に成功したと言えるのではないでしょうか?
こうした前提に立つと、BRICs諸国、とりわけ中国とロシア、それに資源国を加えた諸国が、これからの世界経済をリードし、或いは大きな影響を与え続ける状況となるのではないでしょうか。 そして、我々はそうした状況に常に注意を払っていかなくてはならないと考えます。 だからといって、米国が世界経済にもう影響を及ぼさなくなったというわけではありません。 私が申し上げたいのは、アメリカの影響力が徐々に小さくなっていく状況を想定しているのです。 ただそれはアメリカ自身が望み、招いた事だと考えております。 更に言えば、アメリカは一旦リセットをしようと考えているのではないか、そしてその後、何年後かは分かりませんが、唯一の超大国として、もう一度復活する事を考えているのではないかと思えるのです。
そこで、我々は中国、ロシア、そして資源国の動きに対して、今後数年間は非常に敏感でなくてはならないと考えています。 特に、エネルギーや食料を始めとするコモディティー市場に注目すると同時に、その動向がいかに他の市場に影響を与えていくのかに敏感にならざるを得ません。 こうした観点から、私のウェブサイトにも「海運」のページを追加しました。 つまり、海運業界は今後、上記の様な経済動向から大きなメリットを受けるであろうと想像するからです。
そこで、日経平均の動きですが、今年はかなり期待をしています。 チャート上では現在が底値に近い所にいると考えています。 上に述べた新興市場等は、現在かなり高い位置にありますので、今すぐ投資をしようという考えはありません。 (あくまでも長期投資の考え方ですので、5年移動平均線迄下げない限り投資はしないのが基本方針です。) その意味では、むしろ日本株はかなり安全であり、上昇余地を残していると思っています。
企業業績も決して悪くはありませんし、むしろ改善傾向にあると言えます。 では、何故日本株は、現在こんなに低い位置まで売られているのでしょうか? 素朴な疑問です。 私の見方は、政治の不安定さと、市場の脆弱性にその原因があると思っています。 政治状況は改善されるのかについては、このコラムでは触れませんが、一つだけ言えるのは、市場は同じ原因、材料で、下げる時もあれば、上げる時もあるということです。 当面、そのカギを握っているのは、いわゆる「外国人投資家」であるのは言うまでもありません。 日本の市場の動向を、日本人が決められないのは何とも歯痒い事ではありますが。
あと一点考えて置かなくてはならない事があります。 それは、言うまでも無く、アメリカの住宅バブルの崩壊です。 この影響がどの程度のものなのか、現時点では推測不可能です。 今、私の考えの中に有るのは、2000年のITバブル崩壊とその後の事です。 2000年以降、日本の株式市場を含む世界の市場が急落を経験していますが、アメリカの住宅市場はそれ程影響を受けていない様に見えました。 どうやら、投資資金はこの辺に集まって行った気がします、その後、2003年から世界中の株式市場が復活し始めます、そして2006年初頭からの住宅バブル崩壊へと繋がる訳ですが、今回は、住宅、不動産、金融業界が大きなダメージを受けています。 すると、2000年の時の、住宅業界の様に、今回はコモディティー市場に投資資金が集まって来ていると見ることも可能かもしれません。 ただ今回のバブル崩壊がどの程度の影響を経済に与えてくるのかを見極めるのには、もう暫く時間が必要で、以前からSP500の動きを見続けていますが、その姿勢は2008年も変わりません。
[2007年12月28日]


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